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AI エージェントガイド

このページは、Relqis を AI エージェントと一緒に使い始める人向けの入口です。

普段の利用では、どの CLI コマンドを使うかを利用者が決める必要はありません。作業ディレクトリ、同梱 skill、AGENTS.md を用意したら、あとは自然言語で依頼する運用を基本にします。

0. 最短ルート

会計処理を AI エージェントで進めるときは、まず rlq を使える状態にしたうえで、次の 3 点を揃えます。

  1. rlq skills install で同梱 skill を入れる
  2. rlq skills install --write-agents-templateAGENTS.md の雛形を出す
  3. 自分の業務に近い ユースケース別プロファイル から業務別の追記を選ぶ

役割の分担は次のとおりです。

  • 同梱 skill:
    • rlq の安全な使い方、read-first の流れ、posted entry 不変などをエージェントへ伝える既定知識
    • 詳細な実行ルールは、workspace に入る SKILL.mdreferences/ に含まれる
  • AGENTS.md:
    • そのワークスペースの既定 DB、会計プロファイル、承認条件を固定するための指示
  • ユースケース別プロファイル:
    • 法人、個人事業、家計簿などで質問順や止まる条件を変えるための材料

つまり、目的は AGENTS.md を書くこと自体ではなく、エージェントが毎回同じ前提で安全に会計処理できる状態を作ることです。

ユーザーがエージェントへ依頼するときは、できるだけ日本語の会計用語を使います。内部の勘定コードではなく、「現金」「売上高」「売掛金」「未払金」のような言い方を基本にします。

1. rlq を使える状態にする

最新の公開版は GitHub Releases から取得できます。nightly build を含む一覧は Releases 一覧 を参照してください。

インストール後、シェルから次のように rlq を実行できることを確認してから先へ進みます。

bash
rlq --help

2. まず作業ディレクトリを作る

会社や案件ごとに、会計処理用のディレクトリを 1 つ作ります。

bash
mkdir -p accounting-work/{data,imports,exports,notes}
cd accounting-work

推奨構成は次のとおりです。

text
accounting-work/
  .agents/
    skills/
      relqis/
        SKILL.md
        references/
          operator-rules.md
          error-recovery.md
          period-end.md
          decision-tables.md
          transaction-mapping.md
  AGENTS.md
  data/
    company.db
  imports/
  exports/
  notes/
  • .agents/skills/relqis/SKILL.md: rlq skills install で入る Relqis 用 skill
  • .agents/skills/relqis/references/: agent が workspace 内で参照する詳細資料
  • data/company.db: Relqis の SQLite DB
  • imports/: CSV、JSON、スプレッドシート由来の取込元データ
  • exports/: 出力ファイル
  • notes/: 事前メモ、マッピング方針、確認事項

data/company.db は、最初の会計操作が走った時点で Relqis が自動作成します。利用者が先に DB ファイルを手で作る必要はありません。

3. まず同梱 skill を入れる

作業ディレクトリへ移動したら、最初に Relqis 同梱の skill を入れます。

bash
rlq skills install

状態確認は次のコマンドでできます。

bash
rlq skills status --json

このコマンド群は .agents/skills/relqis/ を更新するだけで、会計 DB には触れません。

同梱 skill には SKILL.md に加えて references/ も含まれます。詳細な実行ルールが必要なときは、この中の資料を参照します。

4. AGENTS.md を置く

Codex では AGENTS.md を置いてください。他のエージェントを使う場合は、その製品が標準で読むファイル名に読み替えてください。例: CLAUDE.md

まずは同梱テンプレートをそのまま出してください。

bash
rlq skills install --write-agents-template

このテンプレートは rlq skills install --write-agents-template で出力される同梱テンプレートです。生成後はこのワークスペースのローカル運用ファイルとして編集し、そのあとで業務別のルールだけを追記するのが自然です。skills status の managed file として追跡されるのは同梱 skill 側であり、AGENTS.md 自体は自由に更新できます。

自分で書き始めたい場合は、次のような最小構成から始められます。

md
# AGENTS.md

このワークスペースで AI エージェントが会計処理を行うときは、既定 DB を `data/company.db` とし、ユーザーが別指定しない限り毎回これを使ってください。

- DB ファイルは最初の会計操作で自動作成されるので、事前作成をユーザーへ求めない。
- 会計状態の変更は bundled `relqis` skill に従って `rlq` 経由で行い、SQLite ファイルや内部テーブルを直接更新しない。
- ユーザーは自然言語で依頼する前提とし、内部で使う CLI コマンドをユーザーへ要求しない。
- 実行前には、何を確認し何を変更するかを日本語で短く説明する。

## ローカル方針

- 会計プロファイル: `未設定`
- 人に確認して止まる条件: `未設定`
- よく使う勘定科目 / 事業主勘定 / 年次締めの純資産科目 / 出力設定: `未設定`
- 追加の判断ルール: `未設定`

共通の安全ルールや内部の CLI 運用は同梱 skill が持つため、AGENTS.md にはワークスペース固有の判断だけを書くのが基本です。

親切さを重視するなら、AGENTS.md に「現金 = このワークスペースではどの勘定コードか」「売上高 = どの勘定コードか」のような対応メモを追加しておくと、エージェントが内部処理を安定させやすくなります。

5. 業務別のルールを足す

次に、自分の会計に近いプロファイルを 1 つ選びます。

各ページには、生成済みの AGENTS.md に追記しやすい業務別ルールと、自然言語での依頼例が入っています。

6. 最初にエージェントへ渡す指示

Codex や ChatGPT のワークスペースとしてこのディレクトリを開いたら、最初に次のように指示します。

Codex では、上の AGENTS.md が置かれていれば「このディレクトリの AGENTS.md に従ってください」という前置きは通常不要です。他のエージェントで規約ファイルを自動読込しない場合だけ、その製品に合わせて補ってください。

最初の準備を進めたいとき

text
このワークスペースを会計用に使います。
まず現状を確認し、足りない準備があれば短く教えてください。
必要なら会計 DB の初期化も進めてください。

Relqis には専用の初期化コマンドはありません。存在しない DB ファイルに対して最初の会計操作を実行したとき、自動で DB 作成と schema bootstrap が行われます。

会計期間を作りたいとき

text
2026年度の会計期間を作成してください。
開始日は 2026-04-01、終了日は 2027-03-31 です。
実行前に確認内容を 1 行で説明し、実行後は結果を短く報告してください。

7. 日常的な依頼のしかた

ここでは、実際にエージェントへ投げる文章の例を示します。

手入力の依頼例

text
2026-04-10 付の売上仕訳を下書き作成し、内容確認まで進めてください。
借方は現金 10,000 円、貸方は売上高 10,000 円です。
まだ確定はしないでください。
作成後は内容を簡潔に報告してください。

手入力して post まで進めたい依頼例

text
2026-04-10 付の売上仕訳を登録して確定まで進めてください。
借方は現金 10,000 円、貸方は売上高 10,000 円です。
確定前には必ず内容確認を挟んでください。

CSV 取込の依頼例

text
`imports/2026-04-sales.csv` を確認し、取り込む準備をしてください。
まずデータ形式と、必要な勘定科目や取引先の不足がないかを確認してください。
曖昧な割り当てがあれば一覧にして止めてください。
問題なく確定できるものだけ下書きまで作成してください。
まだ確定はしないでください。

登録済み仕訳の訂正依頼例

text
4月10日に登録した売上仕訳を確認してください。
重複計上の可能性があります。
まず状態を確認し、反転仕訳にするか無効化するかの判断材料を整理してください。
私が方針を返したら、その方法で実行してください。

月次締めの依頼例

text
2026年度の 6 月分の月次締めを進めたいです。
先にブロッカーがあるかを確認してください。
問題がなければ、実行前に私へ確認を取り、その後に月次締めを実行してください。
理由は「6月月次締め」として記録してください。

年次締めと繰越の依頼例

text
2025年度の年次締めと、翌年度への繰越を進めたいです。
最初に年次締めの事前確認を行い、締め仕訳の内容を見せてください。
問題がなければ私に確認を取ってから年次締めを実行してください。
その後、繰越についても事前確認を行い、内容を見せたうえで私の確認後に実行してください。

エクスポートの依頼例

text
2026年度のデータをマネーフォワード向けに出力したいです。
先に事前確認を行い、問題がなければ私に確認を取ってから実行してください。
出力先は `exports/mf-fp-2026.csv` にしてください。

8. ユーザーが毎回しなくてよいこと

  • DB ファイルを先に作ること
  • 依頼文ごとに DB パスを書くこと
  • どの種類の内部操作で進めるか決めること
  • 内部で使う --json--expected-versionidempotency のような実行詳細を指示すること

こうした内部判断は、同梱 skill と AGENTS.md を読んだエージェント側が行う前提です。

9. 関連ページ